羊肉はヒツジ肉ではなくヤギ肉だった?!台湾におけるヤギ・ヒツジの区別

一見似ているヒツジとヤギ。それでも日本ではヤギはヤギ、ヒツジはヒツジではっきりと区別されているかと思います。

しかし台湾では、実はその区別がとても曖昧だったんです!

台湾在住約8年の筆者が衝撃を受けた、台湾におけるヒツジ・ヤギの区別についてお伝えします。

台湾ではヤギ=ヒツジ?

筆者はこれまで、日本での感覚と同じように、台湾(中国語)でも“羊”はヒツジ、“山羊”はヤギだと思っていました。

「日本ではその意味だから、台湾でもきっと同じ意味だろう」と思ってしまうことがあるんですよね。

漢字を理解できる日本人だからこその落とし穴だと言えるかもしれません)

もちろん、日本と台湾で同じ漢字・同じ意味の言葉も存在しますが、これは羊・山羊に関しては大間違いだったのです……。

“羊世界”なのにメインはヤギ

ある休日、台湾・桃園市にある羊世界という、ちょっとした牧場のようなところに行きました。

羊世界という施設名なのに、なぜかヒツジは一頭もおらず、メインはヤギ

そこで筆者は台湾在住8年目にして「何かがおかしい!」と思い始めたのです。

台湾の冬の料理・羊肉爐の肉はヤギ肉だった

そこで筆者は、台湾で冬によく食べる料理の一つ・羊肉爐(ヤンロウルー)を思い出し、その料理で使われている肉がヒツジの肉なのかヤギの肉なのかを台湾人夫に聞きました。

すると案の定、「あれはヤギの肉だよ」という答えが……。多くの日本人がヒツジの肉が使われていると思っているはずの羊肉爐は、ヤギの肉を使った料理だったのです!

夫はさらに、「台湾人はヒツジは食べない」と付け加えました。衝撃です。

 

羊肉爐のお店の看板を見てみると、イラストが描かれているものも多いです。

それをよく見てみると、ヒツジではなくヤギであることが推測されます。

実際の写真を用意できなかったのですが、冬に台湾に行くことがあればぜひ探して確認してみてください。

 

ちなみに、ヒツジは中国語で“綿羊(ミェンヤン)”、ヤギは“山羊(サンヤン)”。

ただの“羊”だとヒツジとヤギのどちらを指しているのかわからないため、どちらなのかをはっきり知りたい場合は綿羊・山羊を使ったほうがいいでしょう。

台湾にはヒツジが少ない

亜熱帯~熱帯に属する台湾、牧場は日本と比べると少なく、ヒツジも少ないそうです。

確かに、あのモコモコの毛は暑い地域で暮らすには辛いでしょうし納得です。

ある台湾人は「ヒツジはかわいいから食べられない」などと言っていましたが、台湾ではヒツジが希少なのでわざわざ食べたりもしないのかもしれません。

 

そのため、台湾では“羊肉”は基本的にはヤギの肉を指すようです。

ただ、高級めなステーキハウスなどで出される羊肉は輸入もののヒツジ(ラム)で、ヤギではないようです。

どちらなのか気になったら、メニューに英語が書いてあるようだったら、英語に注目してみるといいかもしれませんね。

 

筆者はどちらも苦手なので食べないのですが、どちらもあまり変わらないとか……。

どうなのでしょう?

おわりに

台湾在住8年目で知った、衝撃の事実をお伝えしました。

台湾で生活・旅行する上で漢字がわかるというのは大きなメリットではありますが、思わぬ落とし穴になることもあるんだなと実感しました。

2019年4月で台湾在住も丸8年になる筆者ですが、まだまだ知らない・気付いていないことはたくさんありそうです。