茶葉の種類について

【台湾四大銘茶】

■文山包種茶(ブンザンホウシュチャ)

台湾を代表する「台湾四大銘茶」と呼ばれる茶葉の1種で台北県文山茶区で生産されている軽発酵(15%程度)の名茶です。烏龍茶の中では軽い発酵の台湾茶のため、お茶の色合いは透明な黄緑色で苦みや渋みがほとんどなく、緑茶に近いスッキリとした味わいと蘭の花のような香りを楽しむことができます。日本人にも、親しみやすい烏龍茶です。特にグレードが高い上質なものは清らかな香りがするということで「清茶」とも呼ばれています。

■木柵鉄観音茶(モクサクテッカンノンチャ)

台湾を代表する「台湾四大銘茶」と呼ばれる茶葉の1種で台北市文山区木柵で生産されている中発酵(30~50%程度)の名茶です。昔ながらの高発酵・重焙煎の鉄観音製法で手間と時間をたっぷりとかけた伝統的なお茶です。近年では生産する茶農家さんが減ってしまい貴重な台湾茶の1つとなっています。お茶の色合いは黄金色で、日本のほうじ茶に似た芳醇な味わい。香りは蜜や柑橘系のような甘い香りが漂います。

比較的に烏龍茶特有のポリフェノールが最も多く含まれていることから、ダイエット効果としても人気が高い烏龍茶です。

■凍頂(トウチョウ)烏龍茶

台湾を代表する「台湾四大銘茶」と呼ばれる茶葉の1種で、南投県鹿谷郷で生産されている中発酵(20~30%程度)の名茶です。凍頂とは南投県鹿谷郷にある標高およそ800mの凍頂山という山のことです。山の周辺一帯に茶畑があり、ここで採れる烏龍茶は台湾では最高峰と言われています。半球状の茶葉が特長で形がしっかりしているのが上質だと言われています。

お茶の色は薄い金色で、華やかな香りとまろやかな甘みを楽しめます。日本でも高い人気を誇っており、発酵度が高くなるにつれてフルーティーな香りを楽しめます。

■【台湾品評会上位入賞】鹿谷鄕(ロクコクキョウ)凍頂烏龍茶

台湾中部の南投県鹿谷郷・凍頂山一帯で生産されている芳醇な「凍頂烏龍茶」です。鹿谷鄕は凍頂烏龍茶の生産地として有名です。周辺には山脈が連なり1年を通して気候は穏やかで、土壌の質がお茶の栽培に最適していると言われています。鹿谷産のお茶は職人たちの手間を惜しまない製法で仕上げている稀少な銘茶で日本でも人気が高いです。

当店の鹿谷鄕凍頂烏龍茶は「台湾で最大級の烏龍茶の品評会で上位入賞」をしたお茶農家さんから仕入れた特別な凍頂烏龍茶です。一般的な凍頂烏龍茶とはまた違う味わいを楽しむことができます。

■東方美人茶(トウホウビジン)

台湾を代表する「台湾四大銘茶」と呼ばれる茶葉の1種で新北市坪林区で生産されている重発酵(50~70%程度)の名茶です。東方美人茶は偶然から生まれた茶葉と言われています。19世紀、夏期に飛来してくる昆虫・ウンカの大群に襲われてしまい、茶葉に大きな被害をうけました。当時、茶葉を捨てるのがもったいなく、試しに茶葉を収穫しお茶に仕上げたところ、甘く爽やかな味わいと、まるでフルーツのような甘い香りのお茶が出来上がったのです。

台湾で好評となった東方美人は19世紀~20世紀にかけてヨーロッパに輸入されたことをきっかけに、イギリスでは「Oriental beauty(オリエンタル・ビューティー)」と名付けられるほど人気を得ました。比較的発酵度が高いため紅茶に近い味わいをもっており、飲みやすいため今でも人気が高い烏龍茶です。

高山茶

■阿里山(アリサン)烏龍茶

台湾を代表する烏龍茶の名産地・嘉義県阿里山茶区で生産されている高山茶です。高山茶とは標高1,000m以上に位置する茶園で収穫された茶葉のことです。台湾には茶葉が収穫できる山々が多くありますが、それぞれの山によって茶葉の品質・味・香りが異なってきます。有名な烏龍茶の産地である阿里山は、日中と夜間の気温差が大きいため寒暖差が激しく、濃霧の発生も多いなど茶葉を育てるには厳しい環境ですが、逆にその環境だからこそ、良質の茶葉を育てることができます。また手摘み・無農薬であるため、出荷できる数が限られており、台湾では希少価値が高い高級茶葉として人気があります。お茶の色合いは薄い黄色で、茶葉の芳醇な味わいとフローラルやフルーツ系の甘い香りを楽しむことができます。

■杉林溪(サンリンシ)烏龍茶

台湾屈指の景勝地・南投県の杉林渓という標高1,400m~1,800mを超える高山で栽培されている高山茶の代表格です。杉林渓茶区の周辺は森林や山々に囲まれているため、土壌は肥えていて茶葉がよくできやすい環境です。高山地域であるため日較差や昼と夜の温度差が激しく、濃霧や雨の量も多いという厳しい条件のもとで生育するので雑味のない良質な茶葉が出来上がります。また収穫される時期が春茶と冬茶の2回のみと収穫量が限られるため、希少価値の高い高級烏龍茶として地元の台湾でも人気があります。お茶の色は透明感ある青桃色で、苦みを抑えた深い味わいとさわやかな甘みが楽しめます。

■梨山(リシャン)烏龍茶

標高1800m~2600mに位置する台中市梨山茶区は梨の果樹園や高山茶の高級茶産地として有名です。周囲は高い中央山脈の峰々に囲まれており、冷涼な気候で昼夜の寒暖の差が激しいなど茶葉の生育・栽培に適しています。また伝統的な製茶技術で丁寧に作られるため、栄養やコク・風味をたっぷりと含んだ良質な茶葉に仕上がります。お茶の色は澄んだ黄金色で奥深くすっきりと上品な甘みと、フルーティーな香りを楽しむことができます。

■大禹嶺(ダイウーリン)烏龍茶

世界でも最も高い標高2,800メートルの山間部・台中市大禹嶺茶区で栽培されている高山茶の最高峰です。原生林が90%以上の高所の森林地帯で昼と夜の温度差が激しく、日照時間が短いため通常、光合成によって失われてしまう旨みがたっぷりと含まれています。

またお茶の成長が遅いため、多くの栄養成分やコク・風味がギュッと凝縮された良質な茶葉になります。標高の関係上、年に2回だけの収穫で生産量も少量なため、台湾ではごく限られた層の人たちしか購入できないという、幻の銘茶です。お茶の色は翠緑色で、何度淹れても濃厚でまろやかな味わいと、フルーツのような甘い風味が変わらずに楽しめます。

烏龍茶の新品種

■金萱茶(キンセンチャ)

1980年頃に台湾で、烏龍種(台茶12号という茶樹)から改良されて作られた新品種の茶葉です。台湾を代表する高山茶の名産地・嘉義県阿里山茶区で生産されています。中発酵(20~30%程度)の金萱茶は金色のお茶で、味わいは玉露にも似たさっぱりとした味わいとココナツやバニラのような甘い香りが楽しめる烏龍茶です。特にマイルドな甘い香りは女性からの人気が高いです。

台湾の紅茶

■紅玉紅茶

台湾中部・南投県日月潭で栽培されている台湾の紅茶です。台湾で昔から栽培されているアッサム系の品種を改良して作られた紅茶専用の新品種の茶葉です。別名「台湾18号」「森林紅茶」と呼ばれており、現地の台湾でも手に入りにくい最高品質の紅茶茶葉です。茶葉は大葉種でお茶の色は、明るい琥珀色で香りは独特です。ミント系やブランデー系のような独特の芳香が飲んだ後も爽やかに香ります。他の紅茶にはない風味と味わいのため、近年ではヨーロッパなどでも高い評価を得ています。完全発酵(100%)なため渋みが少なく飲みやすく、ミルクなどを入れて楽しむこともできます。台湾紅茶の中でも特に品質が高いのが特徴です。

■密香紅茶

蜜香紅茶は包種茶の産地として知られる台湾の新北市坪林区で生産されている完全発酵の紅茶です。東方美人茶と同じ製法・生産でウンカを利用しています。台湾では完全無農薬・無肥料の自然栽培で作られ、2006年頃からブームになり人気が徐々に高まり、近年では蜜香紅茶の生産も増えてきました。地元の台湾でも人気のある高級紅茶です。

お茶の色は深みのある琥珀色で、名前の通りに濃厚で芳醇な蜜の甘い香りと渋みのないマイルドな味わいが楽しめる紅茶です。

フレーバーティー

■茉莉花(ジャスミン)茶

台湾の新北市文山茶区で、生産されている軽発酵(15%程度)の茉莉花茶です。

台湾北部の文山原産の包種茶は台湾茶を代表するお茶の1つで花のような香りが特徴です。茉莉花茶は文山包種茶をベースに、茶葉とジャスミンの芽花を何層にも重ねて、茶葉に香りを移したものです。お茶の色合いは透き通った黄金色で苦みがなく、また口当たりもよく、自然なジャスミンの香りが優しく香ります。ジャスミンの花の香りが気持ちをリラックスする効果があるため、特に女性に人気が高いです。また中性脂肪を分解や口臭予防となる成分が含まれているため、脂肪の多い料理や臭いのきつい料理を頂いた後に飲むのにも適しているお茶です。

限定・台湾茶葉

現地の台湾でも、あまり出回らない逸品!生産数が少ないため数量限定品となっております。ご購入はお早目に!

■限定・黒烏龍茶

皇室の方もお忍びで購入に来られたという、現地の台湾でもあまり出回らない逸品です。その理由は手間の掛かる製法と焙煎を何年も繰り返す必要があるからです。製法としては良質な高山茶を炭火でじっくり焙煎、その後、茶葉を寝かすという作業を10年間繰り返します。出来上がったのが『10年黒烏龍茶』です。年月が非常にかかるため生産数が少なく、非常に貴重です。限定・黒烏龍茶の特徴は一般的な烏龍茶と比べると、お茶の色は濃く、また味はとても味わい深く、低カフェインで多量のポリフェノールが含有されています。10年ものとなりますので数量が少ないため、限定となっております。

■限定・桂花(ケイカ)烏龍茶

台湾烏龍茶をベースにした桂花烏龍茶です。名前にある「桂花」とはキンモクセイのことです。桂花烏龍茶とは高品質の高山茶葉に天然のキンモクセイの花びらやつぼみを使って、香りをつけた高山烏龍茶です。

キンモクセイの甘い香りが大きな特徴ですが香りをつける工程には大変手間がかかります。

そしてキンモクセイの咲く頃、1年に1度だけ作る烏龍茶ですので大変、希少価値がある烏龍茶です。味わいは烏龍茶の爽やかさとキンモクセイの香りが口の中に広がり、最後に高山茶の甘みを感じることができます。

こちらも、数量が少ないため、限定品となっております。