台湾茶の効能について

一般的にいわれている台湾茶の効能について、ご紹介しております。
効能を保証するものではありません。茶葉を選ぶ際に、参考にして頂ければと思います。

■烏龍茶(半発酵茶)

【主な成分】

烏龍茶ポリフェノール、カテキン、テアニン(アミノ酸)、カフェイン、ビタミンB・E、タンニン等

【主な効能】

脂肪吸収を抑える、生活習慣病予防、高血圧症改善、抗酸化作用、発がん抑制、美肌効果、むくみ・利尿作用、脱毛改善、抵抗力を高める、動脈硬化抑制、体臭予防、虫歯予防、抗炎症・アレルギー症状の緩和、血行促進ほか

【烏龍茶の特徴】

「烏龍茶ポリフェノール」の働きで、脂肪吸収を抑える、体に悪い影響を与える活性酸素を抑える(抗酸化作用)、活性酸素を除去するSOD(酵素)の働きを活発にする、生活習慣病予防(糖尿病、肥満症、高脂血症、高血圧症等)、美肌効果、高血圧症改善、I型・IV型アレルギーの過敏を抑える(アレルギー症状の緩和)等の働きを促進します。「カテキン」は、糖尿病予防、抗酸化作用、抗ウイルス作用、虫歯予防、アレルギー症状の緩和などに役立ちます。

阿里山烏龍茶

杉林溪烏龍茶

大禹嶺烏龍茶

梨山烏龍茶

鹿谷鄕凍頂烏龍茶

凍頂烏龍茶

金萱茶

■東方美人茶(半発酵茶)

【主な成分】

烏龍茶ポリフェノール、ビタミンC・E、タンニン、ジオール(香り成分)等

【主な効能】

美肌効果、老化防止、活性酸素を抑える、脂肪吸収を抑える、便秘解消、抗不妊、生活習慣病予防、抵抗力を高める、高血圧症改善、むくみ・利尿作用、動脈硬化抑制、抗アレルギー症状の緩和、脱毛改善、胃腸の調子を整える、血行促進ほか

【東方美人茶の特徴】

烏龍茶ポリフェノールの働きで、特にシワ・シミの原因となる活性酸素の除去、脂肪吸収を抑える、動脈硬化抑制などの働きを促進します。また「ビタミンC」は、コラーゲン生成、疲労回復、美肌効果等、「ビタミンE」には、抗酸化作用、抗不妊、血行促進、女性ホルモンのバランスを整えるなどの働きがあります。また、蜜のような独特な甘い香りから、リラックス効果が得られます。

東方美人茶

■木柵鉄観音茶(半発酵茶)

【主な成分】

烏龍茶ポリフェノール、テアニン、フラボノイド、ビタミン、カテキン等

【主な効能】

脂肪吸収を抑える、生活習慣病予防、高血圧症改善、抗酸化作用、発がん抑制、美肌効果、むくみ・利尿作用、脱毛改善、抵抗力を高める、動脈硬化予防、体臭予防、虫歯予防、抗アレルギー症状の緩和、血行促進ほか

【木柵鉄観音茶の特徴】

烏龍茶ポリフェノールが、最も多く含まれているため、その成分の働きにより、脂質の代謝が改善され、脂肪吸収を抑える働きを促進します。そのため、ダイエット向きの銘茶として親しまれています。また「フラボノイド」は、抗酸化作用、口臭予防、ストレス緩和などの働きがあります。

木柵鐵觀音茶

■文山包種茶(半発酵茶)

【主な成分】

烏龍茶ポリフェノール、タンニン、カフェイン、ビタミン、ジャスモン酸メチル(香り成分)等

【主な効能】

生活習慣病予防、活性酸素を抑える、脂肪吸収を抑える、美肌効果、むくみ解消・利尿作用、花粉症・アレルギー症状の緩和、集中力の向上、便秘解消、眼精疲労予防、血行促進、口臭・体臭予防、虫歯予防、リラックス効果ほか

【文山包種茶の特徴】

文山包種茶は、烏龍茶の中で、最も緑茶に近い味わいを楽しめる台湾茶ですので、初心者の方でも、親しみやすいです。また、花茶とは違い、茶葉自体から、上品な甘い花のような香りが楽しめるように、つくられているのが特徴です。

文山包種茶

■台湾の紅茶(全発酵茶)

【主な成分】

紅茶ポリフェノール(テアラフラビン)、タンニン、カフェイン、テアニン、カテキン、アミノ酸、ビタミンA・B等

【主な効能】

抗酸化作用、脂肪吸収を抑える、疲労回復、免疫力を高める、腸内環境を整える、血行促進、自律神経を整える、抗ウイルス・風邪予防、アレルギー疾患の症状を和らげる、利尿・むくみ解消、虫歯予防、冷え症改善ほか

【台湾の紅茶の特徴】

紅茶ポリフェノールは、生活習慣病予防や、体に悪い影響を与える活性酸素(抗酸化作用)を抑え、老化防止などの働きを促進します。また「カフェイン」は、利尿作用、中性脂肪を分解する、新陳代謝を高める、血液循環の向上等の働きがあります。紅茶の香りには、自律神経を整える、リラックス効果などが得られます。

紅玉紅茶

蜜香紅茶

■桂花茶(キンモクセイ茶・花茶)

【主な成分】

オスマン、パルミチン酸、パラハイドロオキシフェニール、βイオノン(香り成分)、リナロール(香り成分)等

【主な効能】

消化を助ける、胃腸を整える、風邪予防(粘膜の強化)、冷え症改善、精神を安定させる、イライラや不安を抑える、鎮静・鎮痛作用、月経困難症改善、自律神経を整える、免疫機能を高める、がん予防、不眠解消ほか

【桂花茶の特徴】

桂花茶に含まれている「パラハイドロオキシフェニール」は、鎮静作用の働きがあり、「パルミチン酸」は、ビタミンAを安定させる働きがあるため、強い抗酸化作用、美肌効果、動脈硬化予防、皮膚・髪・歯の健康を保つなどの働きを促進します。香り成分の働きにより、リラクゼーション効果などが得られます。

桂花烏龍茶

■茉莉花茶(ジャスミン茶・花茶)

【主な成分】

カテキン、テアニン(アミノ酸)、タンニン、ビタミンA・E、B2、葉酸、ミネラル、カフェイン、ベンゼルアセテート(香り成分)等

【主な効能】

自律神経の緊張を緩和、ストレス解消、活性酸素を抑える、基礎代謝を高める、脳の活性化、不眠解消、疲労回復、脂肪燃焼を助ける、便秘解消、消化を助ける、胃腸を整える、眼精疲労、生活習慣病予防ほか

【茉莉花茶の特徴】

ベースとなる茶葉は、台湾の緑茶が一般的なため、効能も同様になります。「テアニン」は、茶の旨み成分の1つで、睡眠改善、ストレスの低減、集中力の向上等に役立ち、「ビタミンB2」は、細胞の再生を助ける、皮膚・爪・髪の健康に役立つなどの働きを促進します。香り成分の働きにより、リラックス効果などが得られます。

茉莉花茶(ジャスミン茶)

■黒烏龍茶(後発酵茶)

【主な成分】

烏龍茶ポリフェノール、カテキン、食物繊維、ビタミンP(ルチン)、タンニン、アミノ酸、カフェイン等

【主な効能】

脂肪吸収を抑える、高血圧症改善、抗酸化作用(老化防止)、血糖値の上昇を抑える、むくみ・利尿作用、脱毛改善、抵抗力を高める、虫歯予防、抗炎症・アレルギー症状の緩和、血行促進ほか

【黒烏龍茶の特徴】

高級茶葉の阿里山茶葉がベースしている、究極の健康・美容・ダイエット向けの銘茶です。発酵度や長く熟成させたものほど、カフェインの含有率が少なくなるため、黒烏龍茶は、低カフェインです。また、烏龍茶ポリフェノールは、一般の烏龍茶より多く含まれています。「食物繊維」は、便秘解消、大腸がんの予防等、「ビタミンP」は、高脂血症を予防、血管力を強化、免疫力を高めるなどの働きを、促進します。

黒烏龍茶 10年

■参考

「烏龍茶の魅力」著者:名誉茶師 松井陽吉
「茶のチカラ」監修:董占軍
「お茶の科学」著者:大森正司