台湾の結婚式ってどんなの?日本との違いや独特の文化を紹介

仲良しの友人や家族・親戚が夫婦になるおめでたい日。
結婚式は何度行ってもハッピーオーラに包まれていていいイベントですよね。

日本の結婚式は神社での伝統的なものだったり、
または豪華なホテルでの西洋式だったりしますが
台湾の結婚式はどんな感じなのでしょうか?

ご祝儀は?服装のルールは?
など気になることがたくさんあるかと思います。

こちらの伝統文化も合わせて紹介していきます!

結婚式出席前に用意する「紅包」

結婚式に出席する場合、台湾でももちろんご祝儀を用意します。

ご祝儀は日本の白い封筒とは違い、「紅包(ホンバオ)」と呼ばれる赤い封筒に入れて渡します。

旧正月の時に渡すお年玉の時もこの「紅包」の赤い封筒を使い、
台湾ではごく一般的なものなのでコンビニや街の文房具屋さんで安価で購入することができます。

私は今回使ったのは、結婚式用のもの。
文房具屋さんで6枚入りでなんと28元でした!(安い!)

百年好合(100年間いい関係が続きますように)
永結同心(二人の心が永遠に一つでありますように)

という2つの結婚のお祝いの四字熟語が書かれているため、
こういったタイプのものは他の用途では使用できません。

何も書かれていないプレーンな「紅包」を買った場合は、このようなおめでたい四字熟語を自分で封筒に書きます。
そして、裏に自分の名前も書いておきます。

「紅包」の相場

「紅包」に入れる金額ですが、日本のご祝儀は3万円、5万円となかなか高額ですが
台湾ではそれよりも安い金額が相場となっています。

ところが注意しないといけないのが、使う数字。

まず、台湾ではお祝いごとの時は偶数にしないといけません。
(お葬式などは奇数にするそうです)

そして数字の意味を大切にする文化なので、「死」と同じ発音の4、「別れ」を意味する8、「苦」を連想させる9は使うことができません。

これらのルールから、主に使用される金額は低い順に

600元/1000元/1200元/1600元/2000元/2200元/2600元/3600元/6000元/6600元/10000元/
16000元

となります。
3600元は奇数から始まっていますが、6×6なので良いそうです。

自分が包む金額を決めるのは、自身のステータス(学生か社会人かなど)と新郎新婦との関係を考慮します。

例えば、参加者が30代の社会人で新郎新婦と仲のいい関係の場合、2600元~3600元が相場となります。
50代などで金銭的に余裕のある方だと1人で6000元以上包む場合も。
カップルで参加する場合はひとつの封筒に2人分合わせて6000元ほどが良さそうです。
また、参加者が18歳の学生である場合などは1200元~1600元でも構いません。

一昔前は新郎新婦とあまり関係が深くない場合は1200元ほどでもよしとされていましたが、
最近は台湾も物価が上昇傾向にあるので、1600元以上にする方が多いと聞きます。

披露宴の様子

台湾の結婚式も日本と似ていて、大きめの高級ホテルで行う場合が多いです。

今回私が参加したのも台北市内にある高級ホテル。
会場の前に行くと、このように写真用ボードと新郎新婦の写真があるのですぐ分かります。

この前にだいたい受付があり、名前を伝える時にご祝儀も渡します。
そして引き出物もここで受け取ります。

この日は台湾人と日本人カップルの式だったので、参加者は台湾人・日本人・その他外国人がいて計200人ほど。

グループごとに席がセッティングされています。

着席して時間になると、司会者の人がステージで話し出し
この時はまずビデオが流れました。

台湾はみなさんキャラクターが大好きなので、この日はミニオンズのビデオ。
かわいいですよね!

そしてしばらくしたら新郎新婦の入場。

ライティングなどもその都度変わり、雰囲気がとてもよかったです。

そして台湾で必ずあるのが、新郎新婦の子供の頃からの写真などを使ったいわゆる”今までの人生”をまとめたビデオ。

友達の赤ちゃんの時~出会う前の若い頃の写真を見られるのはおもしろいですね。

その他、合間合間にスピーチやゲームや歌などがあり
会場は常に大盛りあがり!

この日は夕方からの式で、晩ごはんを食べる形だったのですが
高級ホテルの宴会場ではだいたいの場合は台湾のおめでたい日の料理が振る舞われます。

この日はシーフードがメインで、アワビがたくさんありました。
台湾のおめでたい料理ではアワビは鉄板なので納得です。

その他、バターソテーしたエビや烏骨鶏のスープ、
そしてデザートはペストリーとアイスクリームなどが出てきて
大テーブルをみんなで囲んで食べてもお腹いっぱい!

おいしい台湾料理がたくさん食べれてとても幸せでした。

「終わり」がはっきりしない台湾の結婚式

日本と違う点で、少しおもしろいのが終わり方。

料理が最後のデザートまで出されると、ちょこちょこ帰りだす人を見かけるようになります。
特に夕方からの式の場合、小さいお子さん連れの家族などは早めに退散されますが
主催者に何の断りも入れず、さっと会場を出て大丈夫です。

式の「終わり」も、司会者が何を言うわけでもなく
料理が片付けられて全ての出し物などが終わっていれば、そこからダラダラと帰る感じ。(笑)

帰りがけに会場の入り口のパネルのところで新郎新婦は写真のために待機しています。
そこで各グループごとに写真を撮ってもらい、解散~という流れといえばいいのでしょうか。

今回は日本人の方も大勢来られていて、終わりのアナウンスなどなかったため
「え、終わり?帰っていいの?」と言っていた方が何人もいました。(笑)

こういう所に台湾のゆるさが見えますね。

台湾の結婚式の服装

さて、肝心の参加者の服装ですが

台湾の結婚式はとてもカジュアル!

本当に、日本基準で考えたらびっくりするほどカジュアルです。

台北市内の高級ホテルで行う場合、やはり台北は都会なので
女性の参加者は髪の毛をきれいにセットして、お呼ばれ用のワンピースなどを着られる方が多いですが
男性は台北でも結構カジュアル。
この時も、ポロシャツとチノパンの人は大勢いたし、中にはTシャツと短パンで参加している人も!

日本人参加者の中にはシャツとスーツでネクタイをしている方も多かったので
ギャップがすごい・・・。

そして女性にはとてもラクでいいのですが、台湾の結婚式の服装にはあまりルールがありません。

日本ではサンダルやつま先が出ている靴はダメ、肩が出たらダメ、など厳しいルールがありますが
台湾ではそういった事はありません。
しいて言えば、世界的なルールとして新婦に間違われるような白いドレスを着ないことぐらいでしょうか。
女性も日本のようにヘアサロンで髪の毛をセットして、あまりにもゴージャスな服装で行くと浮いてしまうかもしれません。

そこまでドレスアップができなくて残念というべきか、気軽でいいと思うべきか。
私はいつも”いいレストランで食事をする”程度のドレスアップで参加しています。

まとめ

東京からたったの3時間の台湾。
こうして見てみると、日本とは全然違う文化が色々ありますね。

結婚式はおめでたい日で、友人や親戚をお祝いしながら普段あまり食べないようなお料理を食べれるので
もし台湾で招かれたらぜひ行ってみていただきたいです。
服装もそんなに気を使わなくていいので、気軽に参加できるかと思います。

注意点としては、ご祝儀の包む額を相場に合わせること。
これは身近にいる台湾人に聞くのが一番正確に情報を得られるかと思いますが
あまりにも少なければ少し嫌がられてしまう可能性もあるので、
これだけは台湾の文化に沿った額を入れることをおすすめします。