台湾では断然女子が得をする?!年2回のバレンタイン事情

日本では2月14日がバレンタインデー、1ヶ月後の3月14日がホワイトデーですよね。

台湾でも2月14日がバレンタインデーというのは同じなんですが、やはり「所変われば品変わる」で、少し事情が異なります。

また、台湾では実は2月14日以外にもう1回バレンタインデーがあるんです!

今回は台湾のバレンタイン事情をお伝えします。

 

台湾にはバレンタインデーが2回ある

日本は女性が男性にチョコレートなどを贈るバレンタインデー、男性が女性にバレンタインのお返しをするホワイトデーが恒例のイベントとなっていますよね。

台湾ではちょっと違って、実はバレンタインデーが2回あります。

台湾人はこの2回のバレンタインデーをどのように過ごすのでしょうか。

 

西暦の2月14日は西洋情人節

日本と同じ西暦の2月14日は、台湾でも同じくバレンタインデーです。

中国語では単に「情人節」と呼ばれることが多いですが、もう1回のバレンタインデーと区別する場合は「西洋情人節」と呼ばれます。

 

日本では女性が男性にプレゼントをしたり、想いを伝えたりする日となっていますが、台湾では反対に男性が女性にプレゼントをします(男女で贈り合う場合も)

プレゼントは特には決まっていませんが、花束を贈る男性が多いように思います。

(我が家では私が好きなチョコレートとバラ・カスミ草の花束が定番です!)

バレンタインデーが近くなると、セブンイレブンなどのコンビニでも日本やアメリカなど海外のチョコレートをよく見かけるようになります。

ただ西暦の2月14日は、年によっても変わりますが、多くの台湾人にとってのメインイベントである旧正月が日程的に近いことも多く、日本ほどの盛り上がりは見られません。

コンビニでこそ海外のチョコレートを置いたりしますが、日本のように催事でたくさんのチョコレートが販売される……といったことはありません。

また、男性から女性にお返しをする・気持ちに応えるホワイトデーは台湾には存在しません。

「白色情人節(ホワイトデー)」という言葉はあるにはありますが、知名度はまだまだです。

(台湾でも、台北などの都市部であれば、もしかしたら日本式にバレンタインデー・ホワイトデーを過ごしている人がいるのかも……?)

 

ちなみに「情人」は中国語で「恋人」の意味。

つまり恋人たちの日なので、恋人以外に義理チョコを贈る習慣はありません。

 

旧暦の7月7日は七夕情人節

もう1回のバレンタインデーが、旧暦7月7日(毎年8月頃)の「七夕情人節」です。

こちらのほうが多くの台湾人にとってより重要なバレンタインデーだといえるでしょう。

(日本のように笹に短冊を飾って……という習慣は、台湾では西暦・旧暦の七夕どちらにもありません)

 

七夕情人節は、男性から女性にプレゼントをするのが通例となっています。

そのため、この日が近づくと日本のバレンタインデーのようにバレンタイン商戦が本格化し、スイーツショップやジュエリーショップなどが賑わいを見せます。

バレンタインデー当日はカップル同士で過ごすことも多いので、レストランやホテルではカップル用のメニューやプランが登場します。

七夕情人節当日やその前後の週末は、人気のレストランがいつも以上に混雑することが予想されるので、予約は必須です!

 

台湾は女性に尽くす男性が多い?

台湾の2回のバレンタインデーを考えてみると、どちらかというと男性が女性にプレゼントをする比重のほうが大きいように思えます。

お伝えしたとおりホワイトデーもないので、プレゼントを贈ったところで男性へのお返しはないわけです。

台湾人男性にとっては負担なようにも思えますが、もしかしたら優しい彼らにとっては「当たり前」のことなのかもしれませんね。

 

実は台湾では「公主病(お姫様病)」といわれる自己中心的でワガママな女性も少なくありません。

そのため、とにかく女性に尽くす男性もよく見られます。

(具体的には女性のカバンを持ってあげる、女性の言うことをなんでも聞いてあげるなど)

 

たとえ恋人が公主病でなくても、たとえば男性がエビの殻を剥いて女性にくれる、といったことは台湾ではごく普通のこと。

この他にも台湾人男性の優しさエピソードはいろいろあり、特に日本人女性の目には「台湾人男性、優しい!」と映ることが多いようです。

 

おわりに

女性は「義理チョコもないし、女性側がもらうことが多いっていいな!」と思った方が多いかもしれませんね。

これから少しずつ台湾にもホワイトデーが浸透していくのかどうか、気になるところです。

男性にとってはちょっと大変な台湾のバレンタインデー事情でした!