冬だけの限定料理!台湾の薑母鴨を楽しもう!

台湾にも冬の季節がやってきました。

台湾の冬の平均温度は15〜17度で日本と比べればかなり過ごしやすい気温かと思いますが、雨が多く湿気がかなり高いので、意外と寒く感じます。ちなみに台湾に住む者としてたまに帰国して味わう日本の寒さは寒いというより痛い!

さて、旅行で台湾に来る方の楽しみの食べ物の一つとして夏のマンゴーがよく上げられますが、冬の美味しい食べ物は?

今回は私が激推ししたい料理を紹介します!

冬だけしか食べられない薑母鴨

その名は薑母鴨(ジィァンムーヤー)

鍋料理です。

台湾の鍋といえば、辛い麻辣火鍋や酸っぱい豚バラ白菜鍋などが有名ですが、この薑母鴨は生姜と鴨肉がメインのお鍋です。

そしてお店は大体9月から4月の間だけ営業しています。

一般の火鍋屋さんは年中営業しているのに、薑母鴨はなぜ期間限定なのか台湾人に聞いてみると、生姜は食べると暖かくなる、台湾の夏は暑いから誰も食べないのよ、っていう答えでした。

なるほど。確かに生姜料理は体を暖かくしますよね。

薑母鴨のお店が開き始めると冬がやって来たな〜と思うのです。

おすすめのお店は霸味薑母鴨

今回やって来たのは、霸味薑母鴨(バーウェイジィァンムーヤー)

チェーン店のようです。

台北にはいくつも薑母鴨のお店がありますが、友人のおすすめはこの「霸味」だそうです。

薑母鴨のお店はどこも開けっ放しの店内、綺麗目系・オシャレ系な店内ではなく、伝統的というか「ザ・台湾」なお店が多いので、どの店舗も似ています。

「霸味」はマッチョな黒い鴨の絵が目印!

低めのテーブルと椅子。これ台湾っぽいですよね〜。

以前は七輪で炭火を使用していたそうですが、今はガスコンロに変わったそうです。

私たちは17時すぎに来たのですが、この後すぐに席が埋まっていきます。

旅行中の方であれば、時間節約のためにホテルのスタッフなどに頼んで、予約した方がいいかもしれません。もしくはオープン時間ごろに来るのがおすすめです。

到着したらまずはお店の方に声をかけ、席を指示してくれます。

テーブルの端に数字がふってあるので、その番号の席に座ります。

おすすめの具材

まずは注文。

鍋一つが3人分くらい、5人ぐらいだと鍋二つを頼んだら良いそうです。

鍋の中には6〜8個の鴨肉が入っています。

そして台湾の友人おすすめの具材は、

・キャベツ(高麗菜)
・とうもろこし(玉米)
・椎茸類
・鴨の内臓系

葉物野菜がいくつかあるのでお好みですが、シャキシャキ感のあるキャベツはおすすめ。

そして台湾の鍋によく入っているとうもろこし。台湾に来たばかりの頃、鍋にとうもろこしが入っているのにびっくりしましたが、食べてみると甘くて鍋にも合うのが分かりました。

椎茸類は今回はエリンギ(杏鮑菇)にしました。

そして、ハツ(鴨心)

どの部位にするかはこれも好き好きですが、友人曰く、内臓系は注文した方が良いとのこと。

というのも、日本でも焼き鳥などで食べれると思いますが、鴨の内臓というのは台湾であっても珍しいそうです。そのため、せっかく鴨料理の店に来たのだから、トライしてみた方が良いということだそうです。

ドリンクは冷蔵庫から自分で取り、お会計時に自己申告です。

ビール、お茶、梅ジュース、グァバジュース、サイダー類がありました。

食器、カトラリーなどもセルフで準備します。

私たちは鍋が来る前にアップルサイダーで乾杯〜。

生姜とごま油の効いたスープがうまい!

鍋がやって来ました!

鴨肉、エリンギ、とうもろこしは最初から入っていました。

わぁ〜、もう美味しそう!胡麻油の良い香り。

キャベツは手でちぎって入れていきます。

もう一つ紹介していなかった手前の具材は米血糕。

米血糕(ミーシュエガオ、略して米血)は中国南部[要出典]、および台湾の伝統的な食品で、もち米および動物の血液アヒル、豚、ガチョウ)から作られる伝統的な、あるいはペイストリーの一種である。原料の違いにより、雞、鴨血糕、豬血糕と呼ばれる[1]と呼ばれる。もち米の種類によって、味に多少の違いがある。

ウィキペディア引用

ここの米血糕が豚なのか鴨なのかは確認してなかったのですが、個人的にこれが好きです。

血と聞くとダメな人もいると思いますが、味自体、私は感じません。
もちもち食感が美味しいです。

ハツは食べたい分だけその都度取って茹でます。
そのまま入れるとどこに行ったか分からなくなるので。笑
こちらも食感が良いですね。

お鍋も中盤になったら底にある鴨肉を食べていきます。
友人曰く、最初から鴨肉は調理されているのですが、最初はまだ硬いので、よく煮込むことがおすすめだそうです。

そしてお鍋を食べている時のお供はこちらのタレ。
醤油ベースのタレが置いてあるのですが、さらにお好みで豆腐乳があります。
豆腐乳は豆腐と麹を発酵したもの。少し独特な臭いもありますが、少し塩辛く、まろやかで美味しいです。

後半はしっかりスープを堪能。
更に煮込まれた濃厚スープはとても美味しいです!
基本的には生姜、ごま油、米酒が入っています。漢方食材も入っているようで、私は敏感ではないのではっきりとは分からないのですが、飲みやすいと思います。

最後に私たちももう少し野菜が食べたいねということで、ミニ白菜(娃娃菜)を追加注文。
これもとろけそうなくらい柔らかくなり鍋に合いますね。

残ったスープは台湾ならではのお持ち帰りができます。私も持ち帰って次の日も、野菜を追加して食べました。

ちなみにこちらは麺線というソーメンのような麺にごま油であえて、ガーリックチップが乗っている一品。今回、私たちは頼まなかったのですが、こちらも鍋と一緒によく食べられる人気メニューです。

ちょうど私たちが食事していた時は、厨房で新たな薑母鴨作りをされていました!
オープンキッチンなため、遠くからでも見ることができます。

台湾人の友人が見ながら説明してくれたのは、まずは鍋を温めて老薑を炒めます。老薑は生姜の種類の一つ。そして米酒、ごま油を入れて鴨肉を炒めているみたいと言っていました。その後水を入れて煮込むようですね。偶然ですがお店で見れたのも貴重な機会でした。

まとめ

これだけ食べて二人で720元(約3,240円)でした!

帰る頃には身体ぽかぽかで今年も食べれて良かったと満足です。

私はまだこの薑母鴨を日本人と一緒に食べたことがないので、どんな反応になるんだろうと興味深々なのですが、まだ食べたことない、興味あるという方はぜひぜひ試して欲しいです。

個人的にもっとこの薑母鴨というものが広まっても良いんじゃないかと推し活したいくらいです。笑

冬ならではの料理を堪能しに来てくださいね!

今回訪れたお店
霸味薑母鴨(民生西店)
住所:台北市大同區民生西路234號
電話:02-2559-9307
営業時間:16時30分~1時00分