パイナップルをおみやげに!台湾から日本へ持ち帰る方法

台湾旅行でマンゴーやライチなどのおいしいフルーツを食べて、「日本に持ち帰りたい!」と思ったことがある方もいるのではないでしょうか?

残念ながらほとんどのフルーツは日本へ持ち帰ることができません。

でも、実はパイナップルは手続きをすれば持ち帰ることができるんです!(手続きといっても簡単なのでご安心を)

今回はその手順、そして台湾式パイナップルの切り方をお伝えします。

簡単!パイナップルを台湾から日本へ持ち込む手順

海外から生野菜やフルーツを持ち込むことってあまりないですよね。

手続きなど、なんだか難しそうなイメージがあるかもしれませんが、手順は至って簡単です!

  1. 台湾でパイナップルを購入
  2. 台湾の空港の植物検疫所でチェックを受ける
  3. 日本の空港の植物検疫カウンターでチェックを受ける
  4. 合格すれば持ち込みOK

2018年9月までは②は不要でした。

でも現在は②を忘れてしまうと、せっかく重い思いをして持っていったパイナップルも没収されてしまいます。

(筆者の友人も、システムが変わったことを知らずに②を飛ばして持ち込んだため、没収されてしまっていました……)

※豚コレラの影響もあってか検疫が厳しくなり、パイナップルを含む植物を持ち出す場合、出国の2~3日前までに空港の検疫所に予約しなければならなくなっているとのことです。(2019年12月追記)

では、一つ一つ詳しく見ていきましょう。

①台湾でパイナップルを購入

パイナップルを買わないことには始まりません!

街の果物屋さんでおいしそうなパイナップルを選んで購入しましょう。

パイナップルは追熟しないとのこと。

選ぶときには甘い香りがして、皮が黄色っぽくなってきているものを選ぶのがおすすめです。

購入したパイナップルは、新聞紙で包んで荷物に入れましょう。

ちょっと重いかもしれませんが、機内持ち込み手荷物にしておくと、②・③の手順もスムーズに進みます。

②台湾の空港の植物検疫所でチェックを受ける

空港に着いたら、出国ゲートに入る前に必ず植物検疫所(動植物檢疫)に向かいましょう。

出国2018年10月から必須となったこの手順、忘れると日本に持ち込めなくなってしまうので要注意!

植物検疫所ではパイナップルのチェックを受けて、申請書を記入します。

チェックしてもらいOKなら検査証明書が発行されます。それを受け取って出国ゲートに向かいましょう。

※桃園国際空港の第1・第2ターミナルの植物検疫所の営業時間は午前9時から午後3時半まで

それ以外の時間は閉まっています。

ドアの近くに内線電話があるので、電話をして係員さんを呼ぶ必要が出てきます。

③日本の空港の植物検疫カウンターでチェックを受ける

日本に到着したら、パイナップルと台湾で発行してもらった検査証明書を持って植物検疫カウンターに向かいましょう。

機内持ち込み手荷物であれば、預け荷物が出てくるのを待っている間にチェックが受けられますよ。

植物検疫カウンターで台湾からパイナップルを持ち込んだ旨を伝えて、検査証明書を渡し、チェックを受けます。

④合格すれば持ち込みOK

目視によるチェックを受けて無事合格すれば、ようやく持ち込み確定です!

合格すると、上の写真のような証明書が貼られますが、これは特にどこかで提出を求められることはありません。

おいしいパイナップルをご自宅で味わいながら、台湾の余韻に浸りましょう。

台湾式・パイナップルの切り方

台湾の甘~いパイナップルを存分に楽しむには、台湾式の切り方をマスターする必要があります。

切り方といっても至って簡単なのでご安心を!

実際に台湾人に実演してもらったので、一緒に見ていきましょう。

パイナップルは洗わず、包丁もしっかり乾いた状態で、まず葉を底の部分を切り落とします。

(パイナップル酵素が水に触れると、水の中のミネラルに反応して口の中の粘膜を刺激しやすくなるとされているため、洗わないほうがベター!

パイナップルを縦にして、皮を薄く切っていきます。

食べやすい大きさに切ればOK!

パイナップル以外に持ち込めるものは?

http://www.maff.go.jp/pps/j/search/ikuni/index.htmlより

日本の農林水産省・植物防疫所のホームページを見てみると、各国から日本に持ち込める野菜やフルーツなどが書かれています。

台湾からはパイナップル以外に以下のものが持ち込み可能となっています。(いずれも検査必要、2019年4月時点)

  • ココヤシ
  • ドリアン
  • コリアンダー(パクチー)
  • バジル
  • ニンジン
  • レモングラス
  • プルメリア  など

「これ持って帰れるんだ!」と驚いたものもあったのではないでしょうか?

マンゴーやライチなどが持ち込めないのは残念ですが、ココヤシやドリアンなどの南国フルーツも検査を受ければ持ち込み可能なので、こちらもおみやげとして検討してもいいでしょう。

※制度は変わることがあるので、最新の情報は農林水産省・植物防疫所のホームページをご確認ください。

おわりに

台湾のパイナップルは芯まで食べられて、食べた後も口の中がピリピリしなくて本当においしいです!

筆者も日本の家族がパイナップル大好きなので、過去最高で6個(重量にして約8kg)持ち帰ったことがあります。

台湾では夜市でカットフルーツを売っていたり、路上でもパイナップルの切り売りをしていたりするので、見かけたらぜひ一度食べてみてくださいね。