
台湾の南部に位置する港町の高雄。
元々は小さな漁村だった町が清朝時代に整備され、急速に発展し貿易の街としても知られるようになりました。
今では、台湾第二の都市。
台北から高雄まで新幹線だと約2時間。日本(東京・名古屋・大阪・福岡・沖縄)からの直行便も出ているので、足を伸ばしやすい場所となってきています。
台北とはまた違った魅力的なスポットやグルメをご紹介します!
もくじ
高雄市内の移動は便利なMRTとLRT
MRT
高雄の街を散策するのに、交通手段として特に便利なのがMRT(高雄地下鉄)とLRT(ライトレール)。
MRTは現在2本の線があります。
紅線(レッドライン)は、新幹線「左營」駅や高雄国際空港を繋ぐ縦線。
橘線(オレンジライン)は、東と西を繋ぐ横線。
そして2本が交わるのが美麗島駅です。
MRTの路線図はわかりやすく、駅も清潔で使いやすいので、初めて訪れる観光客でも安心!
LRT

高雄の新しい交通手段で、MRTとは別にライトレール(LRT)と呼ばれる路面電車も一度は利用して欲しい乗り物。
路線図ではグリーンラインで表示されており、山手線のように一周しています。
MRT駅や台湾鉄路の駅とも交わっている駅もあり、これまた便利。
そして何より、電車と街が融合している風景が素敵なんです!
日本にもある路面電車は、一般的には石畳の上を走っているイメージがありませんか。
高雄を走るLRTは、線路の上に芝生が植えられているんです。一般的な線路の場所もありますが、全体的に緑豊かな中を電車が走っているのが印象的です。
LRTの乗り方は、片道券売機で切符を購入します。
交通系ICカードを持っていれば、ホームに設置されている改札の機械にピッとカードをかざすだけ。降りる時にもまた、カードをかざします。

乗降する時は、電車のドアにある丸いボタンを推すとドアが開きます。
都会の中にも癒しと美しさの写真スポット
高雄は近未来的な建物がいっぱい!眺めているだけでも楽しめますよ。
大港橋

LRT駁二大義駅を降りると見える大港橋。
台湾全土で初めての水平旋回する橋です。毎日15時と金土日の19時に開閉ショーが行われます。
曲線がとても美しいですね。昼間もいいですが、夜のライトアップも写真映えして素敵です。

そして大港橋からは紫色のネオンが光る高雄流行音楽中心(高雄ポップミュージックセンター)が見えます。
六角形を組み合わせた個性的な建物は、今や高雄を象徴とする建物になっていて、こちらも美しい。
名前の通り、ポップミュージックイベントやアーティストや業界人材の育成などに利用されているそうです。
LRT美術館駅

LRTはどこでも絵になる風景が切り取れますが、特におすすめなのが、內惟藝術中心駅と美術館駅の間からの眺め。
線路の両脇には木々が植えられており、まるで森の中から電車がやってくるように見える風景は、都会ながらも癒しのスポットです。
色んな色のラッピング車両が来るので、次はオレンジ!次は白!なんてわくわくしながら、電車を待つのが楽しい。
ちなみに、駅のホームや踏切にはとてもシンプルな設計なので、遮断機などがありません。電車が近づくと、踏切では紅いライトが点滅して音が鳴り知らせてくれます。これはある意味、使用する人たちのマナーを信じて余計なものを置かない作りになっているのかと思います。
電車を近くで見れるのはいいのですが、くれぐれも写真に夢中になって危険な行為にならないように気をつけたいですね。
美麗島駅

MRT美麗島駅のステンドグラスは有名なスポット。
2014年の「世界で最も美しい地下鉄の駅」第2位にも選ばれています。4,500ものステンドグラスが使用されており、その光景は圧巻!行き交う人たちも皆んな足を止めて写真を撮っています。
改札口を出た先にあるのですが、下車して見る価値はありますね。
高雄おすすめグルメ
港園牛肉麵

高雄に行くと必ず立ち寄りたい牛肉麺のお店、港園牛肉麵。
おすすめは、こちらの汁なし牛肉麺。実は、最初に来た時に食べたのは汁ありのものを食べたのですが、特にびっくりするくらいというほどではありませんでした。
しかし、実は汁なしが人気と後から知り、2回目は汁なしを。
牛肉拌麵 130元(約590円)
なるほど、この牛肉と醤油ベースの濃縮された味付けがクセになると分りました。
最初にしっかりと下に溜まっているスープと麺を混ぜて、絡ませるのがコツです。
麺はきしめんのように比較的平べったく、もっちり。
牛肉はとても柔らかくてほろほろっと崩れていきます。
そして見た目より、結構ボリューミー。これ一杯でお腹がいっぱいになります。
テーブルにはニンニクが置いてあるので、好きな方はこれを加えるのもおすすめだそう。味変して更に美味しくなるとか。

常にお客さんでいっぱいなので、待つこともあり、1〜2人だと他のお客さんと相席になる可能性大ですが、回転も早いです。
住所:高雄市鹽埕區大成街55號
営業:10:30~20:00
廣東汕頭味味香牛羊豬肉爐

こちらは地元民に愛される火鍋のお店です。
店内は殺風景ですが、食事時になるとあっという間に席が埋まっていきます。

お店の一押し具材は、この大量の大きな豆皮(湯葉を揚げたもの)!お店の手作りだそうです。
卵はすき焼きのようにつけて食べるのがおすすめ。

山のように重なっていた豆皮は、スープに浸り、味しみしみで甘くて美味しいです。
こんなに美味しい豆皮は初めて。
お肉は台湾産の豚肉を選びました。厚くて食べ応えあり!

美味しくて、もう一皿追加。芸術品のようですね。
かなりの量に見えますが、追加分もぺろっと食べれます。
住所:高雄市鹽埕區富野路100號
営業:11:00~14:00, 17:00~0:00
高雄に来たら行きたい!カフェ&デザート
新浜·駅前

LRT「哈瑪星」駅から徒歩2分にある、新濱・駅前。
日本統治時代に新濱町と呼ばれていたこの辺りに三和銀行として建てられた建物を利用し、2020年にリノベーションカフェとしてオープンしました。

店内の雰囲気はクラシカルで、ヨーロッパのカフェにいるみたい。
吹き抜けの2階席からは、豪華な壁と1階のカウンターの様子が見え、店内も広々としています。
注文方法は先に、カウンターで支払いを済ませ、木製の番号札をもらって席で待っていれば、スタッフの方が持ってきてくれます。

奥側)金庫冰滴咖啡(アイスドリップコーヒー)210元(約950円)
前側)金庫冷醉咖啡(コールドブリューコーヒー)210元(約950円)
アイスドリップコーヒーは、ウィスキーボトルのような瓶に入っており、おしゃれ!濃厚で芳醇なコーヒーが楽しめます。
コールドブリューコーヒーは浅煎りと中煎りで焙煎された豆を使用し、あっさりとした爽やかな味わい。
どちらにもフィナンシェがついてきます。

昭和。金布丁(昭和プリン)120元(約540円)
昭和という名に惹かれて注文したプリンは、まさに昔懐かしい手作りプリン。
程よい硬さとほろ苦いカラメル、甘すぎない生クリームがマッチしています。
住所:高雄市鼓山區臨海三路5號
営業:10:00~19:00
高雄婆婆氷旗艦店

おばあちゃんの絵が看板の、老舗のかき氷屋さん。
老舗と言っても、店内は新しく綺麗で、入りやすいお店。夜でもお客さんは次から次へと入ってきて店内は賑わっています。

超人気芒果煉乳冰 雪花冰(超人気練乳マンゴー雪花氷)160元(約720円)
甘いマンゴーに練乳がかかり更に美味しい。雪花氷はミルク味で甘くてふわふわ、暑い夏には絶対食べたい!

芋泥紅豆冰 雪花冰(タロイモ小豆雪花氷)90元(約410円)
甘いタロイモと小豆が乗ったシンプルなかき氷。お芋や豆が好きな人にはおすすめ。
住所:高雄市鹽埕區七賢三路98-12號
営業:11:00~22:00
定休:木曜日
まとめ
都市の中にも緑が豊かで近くに海がある高雄は、台北よりゆっくり時間が流れているような雰囲気です。
ほんの一部しか紹介できませんでしたが、まだまだ見どころ、食べどころはいっぱいです。
ぜひ台湾に来る際は、高雄にも足を伸ばしてくださいね!