ハッピーニューイヤー!
日本では西暦1月1日をニューイヤーとしてお祝いしますが、
台湾を含む中華圏での本当のお祝いは旧正月(春節)なのは日本でもよく知られているかと思います。
でも日本に住んでいると、実際に旧正月がどんな雰囲気なのかイマイチよく分からないもの。
しかも毎年日付が変わる?どういうこと?
爆竹が鳴りまくってうるさいの?
その時期に台湾に旅行に行って楽しめるの?
と、私も移住前はイメージが湧かずによく思っていました。
実際の台湾の旧正月はどんな雰囲気なのか、
どんなことが起こるのか。
台湾在住者が詳しく教えます!
もくじ
旧正月の日付は?
まず、西暦の1月1日はどの国へ行っても同じですが
中国語で農曆(ノンリー)と呼ばれる、いわゆる旧暦は年によって西暦での日付が変わります。
イコール、旧暦のお正月である旧正月も毎年日付が違います。
だいたい1月下旬~2月中旬なのは変わりませんが、
たとえば今年2025年は
旧暦の大晦日:西暦1月28日
旧暦の元旦:西暦1月29日
となっています。
2月にある時の方が多いので、1月に旧正月が来る時はちょっと早いかな?というイメージです。
そしてその間、台湾の会社などは少なくて1週間ほど、
土日などが前後に合わさると9日間ほど休みとなります。
そしておもしろいのが、中華圏以外のニューイヤーである西暦1月1日は台湾でも祝日になっています。
が、台湾の年末年始のお休みは1月1日のみ!
日本ではだいたいクリスマスの後~1月5日ごろまで会社などがお休みとなりますが、
台湾では12月31日まで普通に仕事、1日だけ休み、また2日から通常出勤になるんです。
日本でいうニューイヤーの雰囲気は皆無!
移住当初はとても物足りなく感じましたし、台湾で働いている日本人はなかなかお正月に一時帰国できないのですが
最近では「でも旧正月にゆっくりできるから別にいっか」と、しっかり台湾人化しています。
旧正月前に起こること
①美容室、美容サロン、美容外科が激混み

旧正月の前、西暦でいうとだいたい1月の半ばぐらいから、お正月前のざわざわモードが始まります。
台湾でももちろん「身をきれいにしてお正月を迎える」という習慣があるので
1月はどこの美容院、美容サロン(マツエク、ネイルなど)、そして美容外科は激混み!!!
美容外科をかなりの人がごく一般的に利用する台湾では
お肌のレーザーやヒアルロン酸、ボトックスなどの施術も
旧正月前にしっかりしておきたい方が多いようです。
1月に何かしらの施術を受けたい方は、12月中に予約を取るなど
しっかりプランしないと飛び込みでは入れなくなります。
②会社の忘年会「尾牙(ウェイヤー)」
12月末ごろ~旧正月の2週間前の間に行われるのが、忘年会。
台湾の忘年会も、旧正月の日程が基準になっているので
12月よりは西暦で年が明けてから、1月に行う場合が多いです。
台湾の会社の忘年会は、日本みたいに居酒屋で集まるのではなく
・レストラン貸し切り
・ホテルの宴会場貸し切り
と大規模で、会社の全員プラスその家族も参加できたりします。
家族にまでご飯をごちそうしてくれるので、太っ腹ですね!
今年、西暦の年が明けてすぐにお招きいただいた忘年会は、豪華ホテルの宴会場で開催でした。


からすみ、フカヒレ、アワビ、おいしいお肉など
次から次へとめでたい宴会料理が運ばれてきます。
そして台湾の忘年会の一番の特徴は、抽選会!
会社の規模などにもよりますが、何かしらの抽選会は絶対に行われて
iPhone、旅行の航空券など超豪華な景品が当たる場合も!
私が参加したこの忘年会では、私は高級ブランドのハンドソープ、
ヨーロッパのブランドのスキンケアセット、さらにカルフール(スーパーマーケット)の商品券をもらえました。
iPhoneは当たりませんでしたが、おいしい宴会料理をごちそうになって、さらに景品までたくさんいただいて、大・大・大満足でした!
③旧正月マーケット「年貨大街」
旧正月をしっかりと迎えるには、準備もたくさんしないといけません。
なんせ台湾では絶対に家族みんなが集まる一大イベント。
親戚が大人数集まり、数日間食べて飲んでするにはたくさんの食材が必要。
そして今ではスーパーなども閉まることはほぼないですが、
昔は正月期間はお店が開かなかったので買い込む必要もあったのだと思います。
その名残か、今でも台湾各地で旧正月の2週間ほど前ごろから旧正月マーケットの「年貨大街」が開催されます!

台北では観光でも大人気の迪化街にて。
歩行者天国になり、普段はない旧正月用のポップアップショップが立ち並び
平日でも関係なく地元の人で賑わうマーケットになります。
私は毎年、旧正月の紙でできた飾り物である「春聯(チュンリエン)」を求めてこのマーケットへ行きます。

春聯はこの時期になると街中で売られますが、こんなにかわいいデザインが多くて
1枚たったの50元とリーズナブルなのはこのお店!
3年ほど連続でこのお店を見ているので、きっと毎年出店しているんでしょう。
春聯以外にもお年玉を渡すようの封筒の「紅包(ホンバオ)」もきれいなデザインのものが多いので
いつもとっても賑わっているお店です。
もっと本格的な春聯が買いたい方は、その場で達筆な字を書いてくれるお店もあります。

書くのを見ていて気持ちいいぐらいの達筆で、いつかこういうのも買いたいなあと思ったり。
いくらぐらいするのかは聞いていないので分かりませんが・・・。
そして、このマーケットには食べ物も盛り沢山!

旧正月中はお菓子をたくさん用意する習慣があるらしく、
このように量り売りのグミや飴を売っているお店が何軒もあります。
その他は、ナッツやドライフルーツ、ドライベジなんかも。

見ているとすごい量で圧巻されるのですが、
私は衛生面が心配なので、パッケージに入っていないものは買わないようにしています。
過去には新聞記事で「旧正月マーケットの業者は何年も同じ商品を売れ残ったまま使いまわしている」と見たことがあり、
そこからこのように外気にさらしたまま陳列されているフードは買わないようになりました。
見るのは楽しいですが、衛生面が気になる方はパッケージ入りのものを探しましょう!
④至る所でもらえる「紅包(ホンバオ)」
台湾でも家族、親戚の集まりではみんなお年玉「紅包(ホンバオ)」を渡し合います。
台湾では赤い封筒を使うのがマナーで、
旧正月前になるとそれはもう色んなお店で商品購入時におまけでお年玉袋をもらえます。

これはドリンクスタンドでお茶を購入した時にもらったもの。
今年の干支のヘビが描かれていてかわいい!
台湾でお年玉をあげることがないにしても、かわいいものが多いのでお土産にもなりそうですね。
旧正月期間中に起こること
①お店の休業、営業時間短縮
台湾も10年前は旧正月期間はスーパーすら一日二日休業して
「本当に何も買えない!!」という状態になりましたが、
近年はそういうことはほとんどなくなり、だいたいの大手のお店は休むことはありません。
コンビニ、デパート、スーパー、量販店などは
旧正月期間も営業するので、食べ物がなくて露頭に迷うことはありません。
が、営業時間は短縮します!

これはジムの営業時間ですが、除夕(チューシー、旧暦の大晦日)は
家族で集まってご飯を食べる一番大切な日なので、一日お休みです。
その他は営業はしていますが普段よりは短縮の営業時間になっていて、
ほとんどのお店は旧暦の1月4日を過ぎると通常営業に戻ります。
ところは個人や家族で経営しているような小規模のレストラン、軽食屋さん、屋台などは全滅!
だいたいが最低5日ほど休業するのではないでしょうか。
台湾ではそういった小さいお店でおいしいお店が多いのも事実。
この期間に台湾に旅行に来て、絶対に行きたいローカルなご飯屋さんなどがあるのであれば
事前に営業時間を確認するのが良さそうです。
②福袋の販売
日本の文化が台湾に入っているパターンですが、台湾でも福袋はあります!!
有名どころでいくと、ファミリーマート。
この時期になると毎年店頭に福袋が並びます。

袋の中に車が入っているのではなく・・・車が当たる抽選の参加券が入っています。
あとはコンビニのお菓子やドリンクの詰め合わせなど!
値段も高くないので、これは試しに買ってみてもいいかもしれません。
あとは台湾のアパレルブランドも福袋を出すお店が多いです。

ジム活に良さそうなアクティブウェアの詰め合わせなど。
好きなブランドをチェックしてみましょう!
③大手スポーツブランドの旧正月商品
私が個人的に毎年楽しみにしているのが、AdidasやNIKEの旧正月限定商品。
これは中華圏のみの販売で、日本では売られないので
かなりレア感が強いです。
今年はAdidasがこの中華服風ジャケットを出して、SNSで話題になりました!

日本円にすると2万円超えなのですが、このデザインは素敵過ぎる!
人気過ぎて買うのが難しいようですが。
靴も毎年限定が出ます。
NIKEのお店もこのようになっていました。

世界の大手ブランドの、日本にはないものが買えるこのチャンス。
この時期に台湾に来る方、ぜひお店にチェックしに行ってみてください!
まとめ
台湾の旧正月の実際の様子をお届けしました。
日本のお正月とはまた違い、全体的に赤い色ばかりになるので
フェスティブな雰囲気が溢れていて楽しい時期です。
ローカル店は閉まっちゃいますが、興味がある方はぜひこの時期に台湾に来てみてください!
普段と違った雰囲気が味わえて楽しいと思います。