カルチャーショック必至?!気になる台湾の食事マナー

台湾は日本と同じように米や麺を主食とし、箸を使って食事をします。

「マナーもそんなに変わらないんじゃ?」と思うかもしれませんが、実はいろいろ異なる点があるんです。

今回は、台湾の食事マナーについてお伝えします。

今後台湾人と食事する機会があるかも……という方は、ぜひ目を通してみてください。

台湾料理のレストランは円卓であることがほとんど

食事の場において、日本と大きく違う点としてまず挙げられるのは、レストランが円卓であるということです。

おかずがのった大皿がたくさん置かれますが、大皿はなるべく動かさないほうがよいとされています。

円卓を回し、自分の近くまで寄せてからおかずを取りましょう。

 

円卓では基本的に年長者の方からおかずを取っていきますが、日本人にとっては、テーブルを回すタイミングが少々難しいかもしれません。

筆者は今でも周りの様子をうかがいすぎて(今誰かがおかずを取っていて、次また別の人が取ろうとしていそう……など)、なかなかおかずが取れないこともあります。

円卓だからといって特に難しいルールやマナーはなく、欧米のテーブルマナーほど厳しくもないので、ご心配なく!

では簡単にマナーを確認してみましょう。

日本ではNGだけど台湾ではOKなマナー

日本ではNGとされているマナーも、台湾ではOKであることがあります。

例としては以下の通りです。

  • 箸渡し(箸と箸で食べ物をつかむ)
  • 渡し箸(食事途中、食器に箸を渡して置く)
  • 刺し箸(おかずに箸を刺して取る)
  • ねぶり箸(箸をなめてキレイにする)
  • 骨など食べられないものをテーブル上によける
  • 食後のげっぷ

筆者が特にカルチャーショックを受けたのは、食後のげっぷです。

「自然なことだから」と老若男女問わず大きな音を立ててげっぷをするのですが、正直に言って台湾9年目になる今でもあまり受け入れられません。

ただ、げっぷも特に若い人の中には「しない」という方もいるようです。

日本ではOKだけど台湾ではNGなマナー

逆に、日本ではOKとされていて、台湾ではNGなマナーも。

ただ、人によっては「別に気にしない」ということも多いので、そこまで慎重にならなくても大丈夫でしょう。

  • 音を立ててスープをすする
  • 箸を持ったまま他の動作をする

音を立ててスープや麺をすするのは、台湾に限らず多くの国でNGとされていますよね。

台湾は日本のラーメンやうどんのお店も多く、そういうお店ではズルズルすすって食べている人もいます。

日本でも台湾でもNGなマナー

日本・台湾共通してNGなマナーもいくつかあります。

  • 箸をご飯に刺す
  • 迷い箸

たくさんのおかずが並べられて迷ってしまうこともあるかもしれませんが、迷い箸はしないようにご注意くださいね!

余った料理は持ち帰れる!

日本の飲食店と異なるのが、ほとんどのレストランで食べきれなかった料理を持ち帰ることができるということ。

ごはん、おかず、スープ、どれも持ち帰れます。

もし「料理を頼みすぎてしまった」という場合でも、持ち帰って翌日食べることが可能です。

残った食べ物をムダにすることがないので、個人的にはとてもいい習慣だと思っています。

台湾の一般家庭での食事は?

台湾での一般家庭での食事も、基本的にレストランとそう変わらず、円卓にたくさんのおかずが並べられることが多いです。

取り皿もお椀もない!

日本では、ご飯茶碗・汁椀・取り皿それぞれにご飯・汁物・おかずを取り分けて食べることが多いですよね。

筆者が台湾に嫁いできて、義理の家族と食事をするようになって慣れるのに時間がかかったのが、お椀や取り皿がないことです。

家庭で食事をするときは、お茶碗にごはんをよそって、その上に食べたいおかずをのせていくスタイルが多くなっています。

(筆者は慣れるまでは別にもう一つ取り皿を用意して、そちらにおかずを入れて食べていました)

「汁物を飲みたいときはどうするの?」と思うかもしれませんが、スープ類はご飯・おかずを全部食べてからよそって飲む……といった感じです。

この食べ方だと洗い物が少なくて済むのがメリットとして挙げられますが、日本人は少し慣れないかもしれません。

箸がちゃんと使えない台湾人が多い?

台湾在住日本人の間でたまに話題にのぼるのが、箸の使い方がちゃんとしていない台湾人が多いということ。

日本では箸の持ち方がちゃんとしていないと育ちが悪いなどと言われることもあるようですが、台湾人は持ち方がキレイではない人も多いです。

友人に聞いてみたところ、「食べられればいい」というようなことを言っていました。

日本と同じ箸文化とはいっても、その辺りの考え方は違うんですね。

おわりに

台湾の食事におけるマナーはそれほど厳しくはありません。

でも、念のため汁ありの麺を食べるときは音を立てないように注意したほうがいいでしょう。

また、食後の大きなげっぷ音は気になるかもしれませんが、“郷に入っては郷に従え”です。

しばしの間我慢するしかないですね。